高卒求人・採用ニュース 2011.7月

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高校生・先生はもちろん、保護者の方にも知って欲しい
【高校生の就職を知るニュース】

厚生労働省は7月8日、
全国のハローワークで受け付けた
来春卒業予定の高卒者向け求人数が、
受付を始めた6月20日から24日までの5日間で
4万346人分となり、前年比9%減少したと発表した。
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求人数は被災地をはじめとする東日本を中心に落ち込みが激しく、
福島県では前年度の同期比41.1%減、宮城県で同28.1%減、
関東でも群馬県が同29.7%減、栃木県が同27.9%減、東京都が23.7%減となった。
高校生の求人状況については、
震災や節電の影響による景気の先行き不透明感から、
採用計画の策定を遅らせる企業が目立ち、
厚労省も「採用を控える企業や、一件当たりの採用人数を削減する求人が
見受けられる」としている。
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この事態を受けて、福島・宮城県では県外の就職希望者が増加している。
7月15日に厚労省が発表した、来春卒業する高校生を対象にした
5月15日時点での求職動向調査によると、
就職希望の高校生のうち、県外での就職を希望する割合が
福島県は前年同期比6.3ポイント増の23.4%、
宮城県は同5.2ポイント増の20.0%であった。
同省は「震災の影響で求人が減り、
地元就職をあきらめる被災地の生徒が増えた」とした上で、
「県外を希望する人の具体的なニーズをつかんだ上で、
就職先を開拓するなどの支援策を検討したい」としている。
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以上をふまえると、今年度の求人倍率は
昨年の0.67倍を更に下回る可能性が高い(下図を参照)。
例年では7月以降も徐々に求人が増えていき、
どんなに雇用情勢が落ち込んでいても翌年3月末には内定率も9割を超えるが、
今年は7月以降、果たしてどれほど求人数が増えるかはまだまだ未知数である。

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